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◆イラストご提供:「株初心者みはるん コバンザメ資産運用」さま
ピーターリンチの20の黄金律(17)
(1977年~1990年の13年間で同ファンドを700倍に成長)
その17番目の格言(黄金律)です。
10社の調査を行えば見通しが明るくなっている企業が1社はあるものである。50社を調査すれば5社はそのような企業であろう。株式市場にはいつでもウォール街が見過ごしている企業群がある。
2009年2月現在、未曾有の不況が多くの企業を襲っています。特に製造業は壊滅的な状態で、下方修正をした08年度の決算より、09年度はさらに悪い事業計画が出てくることは間違いありません。
自動車・電機は1年先に回復の兆しが見え始めるでしょうから、自動車・電機の前に素材や部品産業が、後には設備産業が回復していくと思われます。ちょっと先の話ですね。
ところで、不況の今だからこそチャンスのビジネスはないのでしょうか。ちょっと考えてみれば、色々思いつくことができます。例えば、
<1.今が旬の業界>
●人員整理に応じた正社員の再就職コンサル事業(2168) ●雇用不安に対応する資格取得ビジネス ●潰れた店舗から安く厨房機器を仕入れる事業(2751) ●売れ残ったマンションを再生させて値段を高くする事業 |
また、消費行動が不況に左右されない世代をターゲットにしたビジネスも強いと思います。これは繁華街に出てみると、実感することが出来ます。
<2.不況でもお金を落としてくれる若者>
●いつも楽しい雑貨がある遊べる本屋さん(2769) ●値段が高くても、近さと便利さが強みのコンビニ業界 ●便利さでコンビニと肩を並べるドラッグストア ●安くて質が良く、ブランド力もあるユニクロ(9983) ●いつ行っても夢があり手軽に遊べるTDL(4661) ●低価格でおいしいイタリアンレストラン(7581)やとんかつ屋さん(3085) ●ちょっと高級でおしゃれな雰囲気の飲食業界 |
<3.団塊世代を仲間に迎え始める高齢者>
●健康意識の高い高齢者が行くフィットネスクラブ ●自分らしい趣味にお金をかける国内旅行業界やじゃらん |
<4.市場パイ自体が縮小>
●新規需要の先食いが限界に達したマンション業界 ●子供を対象とする学習塾産業 ●一家に複数台が行き渡ってしまった自動車業界 ●映像文化に伴う活字離れと直結する出版業界 ●システム変更で割高感が顕著な携帯端末業界 |
相当低い水準にある日本株ですが、内需株から間違いなく回復していくでしょう。
【不況・若者・老人】を合言葉に街中を観察すれば、投資チャンスが見えてくると思いませんか。
あなたの考える【見通しが明るくなりつつある】業界や企業名をぜひ教えてくださいね。(本文に追加させてもらいます)
ピーターリンチの20の黄金律(18)
(1977年~1990年の13年間で同ファンドを700倍に成長)
その18番目の格言(黄金律)です。
もちろん、彼はファンドマネージャですから投資対象を調査するのは当たり前です。私達のかなうところではありません。『調査なしで投資することは、手札を見ないでポーカーするのと同じである。』
ですが、私達自身も実は色々な方法で調査することが出来ます。
小売業の例で考えて見ましょう。
●気になるお店を発見。 ●ホームページを調べる。 ●新規にたくさん出店している。 ●投資対象として考える。 |
●新規に出店はしているが、閉店もしている。 ●既存店の売り上げが伸びない。 |
こういうのはくせものですね。
閉店の理由や伸びない理由を考えることが、ある意味調査になります。
かつてアドバンスクリエイト(8798)は、保険の無店舗販売から店舗経営に乗り出します。ネットでの見込み客を店舗に誘導するとのコンセプトで、毎月数店の勢いで保険市場の店舗を開設していました。新規に出店するわけですから、売り上げがどんどん増えていきます。
ところが、ある時点からお店を閉鎖し始める。
事実は、【会社が考えているほどお客さんがこなかった】といったところです。
その理由は、
【店舗に対するニーズがなかった】
【お客さんの来ないところに、出店してしまった】
【にわか店員では人脈で売るような保険の営業ができなかった】
と分析できます。
そして自分でも店舗に何度も足を運び、そのことを確認しました。
アドバンスクリエイトは、「スクラップアンドビルド」と言う形で不採算店を整理し、採算の良い大型店に統合していく。
と言っていますが、この程度のことは事業リスクとして当初に考えていたことでしょう。
少し話がそれましたが、我々投資家も簡単に調査ができます。
気になる会社を探す。伸びていく理由を考える。そして投資する。
こういうスタンスを取りたいですね。
関連記事:【身近なブルーオーシャン企業 】
今年は気になる会社を探す。具体的な手段として「ブルーオーシャン銘柄選択」を提唱していきます。
どうぞ、ご期待ください。
ピーターリンチの20の黄金律(19)
(1977年~1990年の13年間で同ファンドを700倍に成長)
その19番目の格言(黄金律)です。
『優良企業に投資しているのなら、時間はあなたの味方になる。我慢できるからである。たとえ最初の5年間のウォルマートに投資できなくとも、次の5年間所有していれば満足のいく結果が得られた。オプションを保有していると、時間は敵になる。』

時価総額日本1位の「トヨタ」、DSにそしてWiiと顧客のニーズを見事に捉えた「任天堂」あたりでしょうか。
右図は10年間の任天堂の株価です。どの時点でも現在の株価は高PERであり割高に感じ投資をためらってしまう。しかし、その後も成長を続けてくれ、結果的に過去の時点の株価は割安になってしまう。つまり時間が株の割高感を解消するわけですね。
また、ハードである商品は、いつ店に行っても品不足状態。さらにソフトであるポケモンは子ども達に相変わらずの大人気。いつでも将来の成長余地を実感出来るわけです。
現実にも、連結売上高の上方修正に伴い半年前に高いと思った株価がするすると上昇していく。それを支える近年の成長力は目覚しいものがあります。
●06年10月03日:上方修正6,400億円⇒7,400億円/1株23,880円 |
●07年01月10日:上方修正7,400億円⇒9,000億円/1株29,000円 |
●07年04月05日:上方修正9,000億円⇒9,660億円/1株34,300円 |
さて、みなさん自身は、この19番目の黄金律にはどう感じられましたか?感想を聞かせてください。
ピーターリンチの20の黄金律(20)
『十分な銘柄調査の結果できあがったポートフォリオは、債権やその他の金融商品のポートフォリオよりも長期的には利回りはよい。長期であっても選別が不十分であれば、ベッドの下に現金を置いておくほうがましである。』
「長期投資というもの」について、非常に考えさせられる言葉です。
ゆうちゃんパパが所有している投資信託をほとんど売っていないにもかかわらず、自分自身の投資スタイルを中(長)期投資と宣言しているのは、このポートフォリオを組むための能力と時間がまだまだ足りないからです。
しかし、「債権よりも利回りが良い」と言うことに関しては、実感として感じることは出来ます。
ポートフォリオの過半を占める中国株や日本株の投資信託は、個別には浮き沈みはありながらも全体としては、債権よりもしっかりと成長してくれています。
ところで、長期投資においては、一にも二にも最初の「資産設計」に尽きると言えます。「バイ&ホールド(購入と所有)」を長期投資の真髄とすれば、それに必要な能力は、資産設計力が8割、購入技術力が1割、所有技術力が1割と言うところではないでしょうか?
●資産設計力(配分構想、銘柄発見、価値分析) |
●購入技術力(時期・購入数量決定) |
●所有技術力(価値確認、売却) |
そして銘柄発見における「身近で信じることができるものを探す」いう点では、ピーターリンチはウォーレンバフェットとに非常に良く似ています。(例えばバフェットは、昔からコカコーラの大ファンです)
もちろん、探した後の価値分析作業では我々がかなうところではありませんが、それでも「よいものを発見しよう」と言う点ではまねすることが出来ますよね。
さて、みなさん自身は、この20番目の黄金律にはどう感じられましたか?感想を聞かせてください。
追伸:水瀬ケンイチさんへ
ご指摘ありがとうございました。アセットアロケーション後に必要な能力を意識しておりましたので、誤解を与えてしまいました。含む表現に変更しました。